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2009/01/15

真壁・大壁

木造で建てるなら木を見せなければもったいない、などと思っていたので、
当初、壁面は全て柱梁が見える真壁造で計画していた。

ところが、実際に窓の位置や大きさなどを決めて行くと、
窓に合わせて柱の位置が決まってくるため、間隔は一定にはならず、まちまちなのだ。
すると、柱を現したために、かえって見た目のバランスが悪くなり、わざわざ見せる必要が感じられない。
(やっぱり窓が欲しいところというのがあるもので・・・)

そういう訳で、真壁・大壁が混在する構成となったが、
結果的には両方の魅力が味わえることになり、思いのほか楽しめる。

Ksh_2f14_2
<写真左側が大壁、右側が真壁>


真壁で囲われたスペースは柱や梁による、
水平・垂直の区切りが良いアクセントで、額縁のような効果がある。
一方、大壁のスペースは、区切りなく壁面が連続するので広がりや動きがある。

今回、平面的には真壁のスペースは正方形になっているので静的。
大壁のスペースがそれをコの字型に囲い、これは動的とも言える。
それぞれの意匠上の特徴を生かした構成になっている(はず)。

ところで、建物の耐久性を考えると、木材は常に空気に触れさせた方が良い。
特に壁内に木を閉じ込め、湿気までこもるような造りはさけた方が良い。
建物の耐久性を高めることは、つまり水分をどうやりくりするかがカギとなるので。
(そういう意味では、高気密の造りには疑問が残ってしまう。)

今回のケースでは、水蒸気が壁内にこもらない造りにすべく、
モイス+セルロースファイバー+プラスターボード
という透湿性のある素材の組合せになっている。

結果として、快適ではあるのだが、
それが透湿性があるためなのか、それとも木を多く現した真壁などの効果なのか...
それとも、その両方の効果が合わさったものによるのか...

まぁ、耐久性はそれなりに優れた家なんだ、と思いながら暮らしている。
何らかの結果が出るのは数十年先かもしれないし...

建物の時間による価値をもっと考えるべきだと思うが、どうだろうか。



参考:室内(1階について)

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